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なぜエスカレーターを歩かざるを得なくなってしまうのか?

time 2015/11/28

なぜエスカレーターを歩かざるを得なくなってしまうのか?
アイキャッチ画像:Wikimedia Commons より引用

今、JRや地下鉄などの鉄道会社などが特にそうなのですが、「エスカレーターを歩かない」のをルール化したがっています。

確かに考えたらそれは道理なのですが、今の社会というか集団心理がそれを許さないと思います。どうやったらルールを浸透させることができるのでしょうか?

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エスカレーターでは歩かないべきなのか

とある駅で、キャンペーンか何かだと思いますが、複数人の駅員がエスカレーターの前で「エスカレーターでは歩かないでくださーい」と叫んでいたのです。しかし乗客は慣例(関東の)のほうに従い、左は立ち止まるものの右を歩行レーンにしていました。

私は別に歩こうが止まろうがどちらでもよかったんですが、人に流されて右側に行ったため、歩くことになりました。でも歩いている間も後ろから、やはり駅員のキャンペーンの声が続いており……本当に歩いていていいのかと疑問に思ったのです。

さらに別の日、ほとんど人が乗っていない状態のエスカレーターに乗りました。

私は特に急ぐわけでもないので、エスカレーターの左側に立ち止まっていたところ、やや右後ろでも他人が立ち止まっていました。一瞬「左側に寄れよ」と思いましたが、よくよく考えてみるとその人は「エスカレーターでは歩かない」キャンペーンに従っていたのかもしれません。

では、エスカレーターを歩くという行為をなぜやめたほうがよいのか、というところから考える必要が出てきそうです。

エスカレーターを歩く危険性

危険な経験をした人は実際にはあまりいないのかもしれませんが、それは今後も起こらないという保証にはなりませんよね。私も今まで考えたことはなかったのですが、よくよく考えると、危険となる要因はこんなにもあります。

転ぶ可能性がある

とても単純ですが、転ぶと危ないです。

自分だけが怪我するのであればまだアレですが、だいたい歩く人が多いのはラッシュ時であり、そういうときは人も多く、誰かが転ぶ可能性が増します。そうなれば将棋倒しという最悪の事態も想定されます。

エスカレーター自体が停止する可能性がある

歩かれるから設定が緩いのかもしれませんが、エレベーターだけでなく、エスカレーターも異常を検知すると停止します。

エスカレーターの不具合によって急に停止し、転ぶ人が数人出たというニュースがあったような気もします。それがラッシュ時に、大量に人が歩くことにより停止した場合は、やっぱ将棋倒しに……

歩けない、慣れていない人が巻き込まれたら?

エスカレーターで歩きたくないお年寄りなどは、ラッシュ時の混雑にもし巻き込まれてしまったら、歩かない左側に乗ることはできるのでしょうか。前にも書きましたが、私だって右側に流されるような時があります。

あと、「エスカレーターが1個しかない国」みたいなのをテレビで見たことがあるのですが、その唯一のエスカレーターに初めて乗った国民たちが、必ずエスカレーターから降りるときに軽くコケていく、って映像でした。

それは「私たちなら無意識に行うことができる重心移動を知らないから」っていうオチでしたが、それは置いといて、そういう人たちがエスカレーターで歩けるわけがないですよね。

で、2つ例を挙げましたけども、エスカレーターを歩くことが好ましくない人が少しでもいて、歩くことを強制されるような人の流れがある以上は、エスカレーターで歩けるようになっていること自体が危険というわけです。

左右で移動速度が違う

エスカレーターで左が止まり、右が歩くということは、左右で移動速度が違うということになります。

これは全体で動いているときよりずっと危ないです。なぜかというと、歩いている人が止まっている人のものに引っかかる可能性があるからですよね。

なぜエスカレーターで歩かざるを得ないのか

少し考えただけでも、こんなに危険性が挙げられてしまうわけです。そこで、なぜエスカレーターで歩くのを皆やめないのかという疑問が発生します。

みんなそんなに急いでいるわけでもないですし、そもそもエスカレーターを歩くことによって節約できる数十秒程度の時間なんて、他でいくらでも節約できるだろうという話ですよね。

答えは、ずばり集団心理だろうと思います。

周りが歩いているから歩かざるを得なくなるわけです。立ち止まってしまえば、「ここは歩くレーンなのだ」という慣習法に背くことになり居心地が悪いですし、短絡的な人間から怒鳴られる恐れもあります。

つまり、「エスカレーターで歩かない」のを慣習にするためには、一夜にして国民の大部分が歩かないようになるしかないというわけです。例えば半分くらいが歩きたくないと思ったとしても、歩く人間がもう半分いる以上、歩く流れができてしまうわけですよ。

エスカレーターで歩かなくなるには

詭弁になりますが、どういうことが起こればエスカレーターで歩くことを全員が止めるか、ということを考えてみます。

まず、鉄道会社の定めるルール程度では、慣習を破ることはできません。やはりもう少し強いルール……つまり法律かなんかにならない限りは、慣習が変わるのにはとんでもない時間を要することになるのではないでしょうか。

あとは、歩くとどんな悪い結果が起こるのか、ということを全員理解できなければなりません。ここまで読んできたみなさんならもう十分すぎるほど分かったと思いますが、日常的に歩くことに疑問を持たない以上は、そういうことを考え始めることもないでしょう。

つまりですね、例えば将棋倒しで悲惨な事件が起こるとか、そういうインパクトのあることがあればすぐにでも慣習は変わっていくのだと思いますが……もちろん1人も犠牲は出すべきではないのです。

何も行動を起こさなければ、事件が起こらなければ変わらないということが分かっている以上は、むしろ制度から今すぐ変えていくべきなのではないでしょうか。

集団心理が与える影響

他にも、集団心理が原因で、変えるべきことが変わっていかない例があります。

株取引

株取引もそうです。リーマンショックとかなんかありますけど、あれは大手企業が倒産したから「株の価値が下がるかもしれない!」とみんなが思い、みんなが売るから実際に株の価値が下がるわけです。

ここらへんはゲーム理論にも通じます。みんな株を売らなければ大丈夫なのに、もし自分だけ売らなかったら自分だけ大損するので、売るほかなくなる、ということ。

もちろん株がないと経済は回りませんが……こういうデメリットのないシステムが考えられたら確実にノーベル賞もんでしょう。

実験

他には、4人の人間(3人は仕掛け人)に「A~Dでどの線が一番長い?」と聞いて、明らかにDが一番長いにもかかわらず、仕掛け人全員が「A」と答えると、もう1人も「A」と答えてしまうという実験もありました。

まあ私は絶対Dと答えますけどね……自分が正しいと思うことを信じたほうがいいでしょう。

終わりに

だからといって、集団心理が完全にいけないわけではありません。もちろん良い結果を生むような慣習だってありますし、どうコントロールできるか、ということにかかっています。

ということで、多勢であればあるほど行為に慣性がついてしまうというのが問題なのです。これは個人の意思を尊重するアメリカなどより、集団で協調することに意義を見出す日本のほうが特に意識しなければなりません。

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コメント

  • >歩くとどんな悪い結果が起こるのか、ということを全員理解できなければなりません。
    エスカレーター歩行の危険性が周知されれば、行動を改める人も現れるでしょうね。

    しかし、人間の心理は目先の損得に左右されやすい傾向にあるので、
    「”実際に巻き込まれた経験がなく、危険性がピンと来ないエスカレーター事故”
    を回避するための行動(エスカレーターには止まって乗る等)」
    よりも、
    「n分、n時間後に迫った待ち合わせに間に合わせるための行動(階段やエスカレーターを走って移動する)」
    を優先して行ってしまいます。

    したがって、「エスカレーター歩行の危険性の周知」というのは、
    エスカレーター歩行を減らす方法としては限界があると思います。
    (ある程度の効果はあると思いますが)

    by 匿名 €2016年11月1日 22:42

  • >エスカレーターで歩きたくないお年寄りなどは、ラッシュ時の混雑にもし巻き込まれてしまったら、
    歩かない左側に乗ることはできるのでしょうか。

    高齢者や足を怪我してしまった人など、
    運動能力(主に歩行に関するもの)が低下した状態にある人については、
    そもそもエスカレーターに乗るべきではありません。

    なぜならエスカレーターは、乗降時に歩行する必要があるのにも関わらず、
    利用者の運動能力に応じて速度を調節する機能がないからです。

    これはつまり、利用者が乗降に手こずっていたとしても、
    エスカレーターはそれを知らずに動き続き、その結果
    利用者を転倒させる恐れがある、ということです。

    とくに下記の3パターンの転倒は、他の利用者を巻き込みやすく、大変危険だと思います。
    A.上りエスカレーター降り(後続者が転倒者に向かって進み続け、衝突しうる)
    B.下りエスカレーター乗り(前向きに転倒した場合ドミノ倒しになる)
    C.下りエスカレーター降り(後続者が転倒者に向かって進み続け、衝突しうる)

    「エスカレーターも異常を検知すると停止」するとのことですが、
    異常を検知してから停止では、上の例で言えば、少なくともB.は手遅れです。

    以上から、運動能力が低下した人は、エスカレーターは使用するべきでないと思います。
    可能な限りエレベーターを使用するのが無難かと思います。

    by 匿名 €2016年11月2日 00:01

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