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動画で MS UI Gothic ばかり使われる件 ~フォントを使い分けよう

time 2016/02/04

動画で MS UI Gothic ばかり使われる件 ~フォントを使い分けよう

プロが作った動画よりも個人製作のものを見る機会のほうが多いのですが、ずっと引っかかり続けている部分があります。フォントのバリエーションが少ない。というより私がよく見るジャンルでは「MS UI Gothic」ばかりで、これじゃないといけない理由でもあるのかと常に疑問です。

とにかくもちろん使うフォントは自由で構わないし、実際は私もフォントで見る動画を選ぶなどということはさすがにないのですが、少なくとも1つのエンターテイメントを作るうえではもっとフォントを活用しないと勿体ないということを、ここで断言しておきたいのです。

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はじめに

はじめに前提として、一応誤解がないように言っておくと、動画のカテゴリーによって傾向は大きく異なるということはもちろん理解しています。

PVなど「全体が1つの作品」である動画では MS UI Gothic はほとんど使われていません。というか正反対で、フリーフォントなどから積極的に探して使われているようです。

逆に、例えばゲームのプレイ動画など、あくまでも「動画が(プレイ状況を伝達するという目的の)単なる媒体に過ぎない」場合に顕著です。

あと、MS UI Gothic そのものが嫌いなのではありませんし、使ってはいけないと言うつもりもありません。しかし、作品として上手く昇華させるためには、フォントを選択することが重要だということを言いたいのです。以下、根拠を述べます。

そもそも、MS UI Gochicとは何か

目的

略語も含んでいますが、それぞれの意味としては、

  • MS → マイクロソフト
  • UI → ユーザーインターフェース
  • Gothic → ゴシック体

です。つまり、「Windowsのシステム上でテキストを表示するためのフォントだぞこれ!」とフォント名からして宣言しているわけです。

だからといって使う側に用途を制限される筋合いはないのですが、少なくともこれには情報をいかにわかりやすく伝えるかということに重点が置かれており、娯楽性はないに等しいのです。

時代遅れ

Windowsでは、システムフォントが7から「Meiryo UI」になり(※)、さらに10では「Yu Gothic UI」になったため、「MS UI Gothic」から2度も見直されたことになります。

まあその2つのフォントもやはり嗜好性があるわけではないのですが、それ以前に、MS UI Gothic は前時代的なフォントであるといえます。今では考えられないような低解像度のモニターでも可読性が高まるように配慮された反動で、デザイン性が捨てられているためです。

それに比べて、現代はYouTubeなどの動画ですらHDで配信される(しかも4Kにすら入りかけている)くらいなので、デザイン性を高めることにより可読性が落ちるというわけでもありません。デメリットがなくなったことで、微妙な立ち位置になってしまったのです。

003

それを逆手にとって解釈すれば、例えば9ptなどの小さい文字サイズが必要ならば相変わらず読みやすいということでもあります。これが本領発揮される使い方であって、でかい文字を使える部分にあえてこれを採用する必要は(論理的には)ありません。

もちろん、無性に好きで使いたいという人もいるかもしれませんけれども、それを批判するために書いてるわけじゃないです。

※のちにVista向けにも配布

フォントの選択がどれほど重要か

とはいっても、なぜ「普通に使える」フォントを変えなければならないのでしょうか? 使う文字がちゃんと表示できればよいと考えると、確かにフォントを変えるメリットがないという考えをお持ちかもしれませんね。

それなら、とにかく MS UI Gothic で書いた文章をご覧ください。

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日本語が読めるのであれば文章の場面を想定することはできますが、その媒体(つまり文字)自体が無骨でキャラクターがありません。前述の通り「情報を伝える」という実用面のみを重視している結果、この画像自体に「遊び」がなくなります。

小説などであれば、当然文章の内容だけで勝負するのでしょうから問題はないのですが、今問題にしているのは「動画に使うテキストとしてはどうか」ということです。

MS UI Gothic は、いわば「無属性」というか、「特殊効果なし」の技です。せっかくフォントを選ぶことによって、内容以外でもテキストの色付けをすることが可能であるのに、かなり勿体なくはないでしょうか。

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こちらはフリーフォントの「しねきゃぷしょん」でただ書き換えただけなのですが、どうでしょうか。セピア色のフィルムを想像できたりしません?

この文章にノスタルジーが必要なのかどうかはともかく、文章にキャラ付けをすることができているでしょう。キャラ付けは、オリジナルの文章に対して(いい意味での)ステレオタイプを与えることに役立つはずです。

例えばふざけて言ったつもりの暴言をテキストにするとしても、ふざけたフォントを使えばフォローできるとか。メールだと口調が伝わらないので顔文字を使ったりするのと結局同じことなのですが。

蛇足っぽくなりますが、もう1つ例を挙げれば、

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こんな雰囲気にもなってしまいます。形容しがたいですが、なんか一人称が猫のギャルゲーでも始まりそうな勢いです。ちなみにフォントは「JKゴシックM」。

今は文章を固定して試しましたが、実際には自分で考えたテキストを使うことが多いはずです。そうなれば、そのテキストを「どんなスタンスで読んでほしいか」ということは自分が一番よくわかっているはず。

ある文章を真面目に読むべきなのか、ふざけて読むべきなのか、それはフォントから受ける印象に左右されるのです。フォントをちゃんと選ぶことによって、それを定義するべきではないでしょうか。

終わりに

とはいっても、「動画に MS UI Gothic が使われている」=「素人製作」=「動画の内容そのものが未知数で期待できる」というのもまた事実であって、これはこれでいいような気もします。

ただ、フォント好きとしては頑張ってるフリーフォントを使ってほしいということもあって、こういう記事を書きました。もし動画の編集は作業ではなく、それも含めて作品としたいとお考えであれば、ぜひ留意していってもらいたいということです。

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