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誤った110番…Twitterのデマになぜ騙され、拡散してしまうのか

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誤った110番…Twitterのデマになぜ騙され、拡散してしまうのか

Twitter歴6年の凪サです。Twitterのデマは何百と見てきましたが、これからも消えることはないでしょう。

それらに常識を持って対処すればどうということはないのですが、その対処に問題があり、事態をより大きくしてしまうようなことがあるように思います。なぜ騙されて、なぜ拡散してしまうのでしょうか?

誤った110番が増加しているという話

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最近、110番に誤ってかける人や無言電話が相次いでいるのですが、それとTwitterとの関係が明らかとなりつつあります。Twitterで、ある操作をすれば通信制限が解除できると謳ったデマが拡散しているとのことです。

iPhoneユーザーだけの裏技でキーパッドで『1』を2回、『0』を1回押して、0.3秒以内に通話ボタンを押して15秒くらい待つとピーと音が鳴って通信制限が解除される

ねとらぼより引用・脱字訂正

あなたはどうお思いでしょうか? 無意味な数字も含まれていますが、結局やっていることは「110」と押して通話を押す──つまり、110番をするということです。確かにこれが拡散されれば、そのうち数十人は騙されるようなことがあるかと思いますが…

この記事は、べつに真相の解明をしたいわけではありません。心理的になぜ騙されてしまうのでしょうか?そして、適切な対処方法とはどういったことなのでしょうか。

騙される場合の常識と心理

20150827-twitter-001

まず、なぜ騙されてしまうのか、というところから。

常識的思考の欠落

常識的に考えれば、これがデマだと判断できる視点が容易にわかります。

通話と通信制限に関係があるのか?

通話をすると通信制限が解除されるとのことなのですが、はたして通話と通信制限に関係があるのでしょうか? 電話の約款などを見ればわかりますが、通信制限というのは通話の速度に影響を与えません。

もちろん技術的には、ある場所に通話すれば通信制限解除の申し込みが行えるというシステムを作成することも不可能ではないとは思いますが、不自然さを感じるべきところではないでしょうか。

通信制限の解除には料金がかかる

そして、通信制限の解除には通常は料金がかかります。1GBを解放するためには、数千円がかかるなど。そういった金銭の取引があるはずのことを、Twitterで拡散されてきたような信憑性が不明な情報に基づいて行ってよいのでしょうか。

もちろん、「iPhoneユーザーだけ」という情報もこれと矛盾します。iPhoneは大手3社が取り扱っていますが、当然通信制限の解除料金や手続き方法は各社違っているはずであって、単に機種で一括りにすることはできないはずです。

心理的間違い

以上のような思考があろうがなかろうが、事件でもないのに110番をすることはほとんどの人間が拒むことだと思いますし、騙されてしまう人のすべてが常識的に考えられないと言いたいわけではありません。

背中を押している原因は、心理的に間違いを誘発させるような環境が揃っていることだといえます。

通信制限への憤り

通信制限というのは非常に厄介なもので、動画など再生できませんし、テキストですら読み込みがとても遅くなります。非常にストレスがたまるはずです。Wi-fiの使用環境が整っていない人にとっては回避のしようがありません。

このような憤りから脱出できる方法が今回のデマにより提供されたと思い込んでしまうのですから、普段は冷静に考えることができる人間でも、衝動的に行ってしまうことは十分に考えられます。

文面の巧妙さ

この文面が、「110」とプッシュしていることを巧妙にカモフラージュしています。

iPhoneユーザーだけの裏技でキーパッドで『1』を2回、『0』を1回押して、0.3秒以内に通話ボタンを押して15秒くらい待つとピーと音が鳴って通信制限が解除される

「0.3秒」「15秒」というように無意味な数値を挿入し、前の「110」と入力した部分の気をそらしています。

特に「0.3秒以内」という指定が決定的で、「110」と入力してから通話ボタンをすぐに押し、耳にあてがうなり何なりをさせるようにすれば、「110」と入力してしまっている事実を確認できないまま「15秒経ったかどうか」を意識させることが可能です。

拡散する場合の心理

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なぜ騙される人が出るのかといえば、当然、拡散する人がいるからでしょう。なぜ拡散してしまうのか、あるいはデマを作ってしまうのか。答えは単純で、その人には常識があって冷静だからです。どういうわけでしょうか?

常識があって冷静ならば、ここまで書いてきたような反証によって、デマを容易にデマだと見抜くことが可能です。とすればふつう何を考えるかといえば、こんな分かりやすいデマに騙されるやついるのかよということです。

とはいえ、実際には確実にいます。どんなに自分が常識だと思っていることでも、数万人の目に触れれば、それはある1人にとっては常識ではないことなのかもしれません。もちろん騙されるほうが悪いのかもしれませんが、それ以前に警察という公的機関のリソースを無駄にしていることは許されません。

拡散したい、デマを流したいと思ってしまったときどうするか

もちろん、デマと分かっているものを拡散したかったり、あるいはデマを流したくなってしまうというのは、同じ人間としては分からないでもありませんが、明らかに他人に迷惑です。それではどうすればいいのでしょうか?

拡散する場合:非公式RTを活用

拡散したい場合、非公式RTを活用して、これがデマだと分かるようなコメントをつけるようにします。例えば…

110番にかかるだけだろ RT @xxx : iPhoneユーザーだけの裏技でキーパッドで『1』を2回、『0』を1回押して、0.3秒以内に通話ボタンを押して15秒くらい待つとピーと音が鳴って通信制限が解除されるぞ!

私も昔は無知で、公式RTをしてから次のツイートで「デマだろこれ」などとコメントをつけていたことがあるのですが、それではデマが独り歩きしてしまいますから、デマを公式RTすることだけは絶対に避けましょう。

特に、注目されたいがためにデマを流しているような不届き者の思うツボにもなりかねません。

デマを流す場合:第三者に迷惑が掛からず、修復可能なものを選ぶ

実はこの記事で話題にしているデマは、エイプリルフールでのものだそうです。実際に私もその時見たことがありますが、最近になって拡散され始めて問題になったようです。

で、エイプリルフールにデマを流したくなる心理は十分理解できるのですが、それがどんなに飛躍したものであっても、実行されれば第三者に迷惑がかかるようなこと、あるいは何かが壊れるなど取り返しのつかないことになるようなものはいけません。

単なる迷惑なデマだと判断されるか、それともユーモアだと判断されるのかは、内容によるのです。

ただ単に、デマを信じた本人が無駄な行動をするだけのような内容であれば面白いものになるのかもしれませんが、そういった絶妙なものを考える自信のない人はデマを流そうなどと考えないことです。

おまけ:ダメな例

今回話題にした以外にも、実際にこんなデマの例があります。

Twitterでは自分の本名を「氏名:」という文字列のあとに書き込むとモザイクがかかるようになってるんですよ!

そんなわけがなかろう。そもそもTwitterでも実名登録を推奨しているので、実名の露出を保護しようという方針はありません。

ハレー彗星の尾には毒が含まれていて、地球に近づく5分間は息をしてはいけないそうです!タイヤのチューブで息をすれば助かるそうです。

2つ前の接近の際には確かに知識がなかったので、本当にそういわれていたようですが、今は当然そんな事実はないことが分かっています。

こんなように、無暗に恐怖心をあおるようなものも悪質。あと「5分間」とか「タイヤのチューブを買う」というのはドラえもんのまんがに出てくる話なんですが……

終わりに

ある条件が重なって読み手が冷静ではないときにデマを信じてしまいます。そして、こんな分かりやすいデマを信じるような人はいないのではないかという甘い認識がデマの作成と拡散を引き起こします。

自分のフォロワーは100人だけだとしても、フォロワーのフォロワーが何人いるか考えたことはありますか? 自分の行動が周囲にどのような影響を与えるのかをよく考えなおしてほしいところです。

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