AppStoreは完全ではない~問題のあるアプリにどう対処すべきか~

こんばんは。さて、AppStoreを日々確認してはなんかいいアプリ(ほとんどゲームしか見てないけど)ないかなと物色している凪サです。

今回はあるゲームを発見したことから発端となった、AppStoreの審査は不完全であるということの再確認と、我々はどう対処していけばいいかと言う考察です。

東方幻霊夢とかいうアプリ

ゲーム(全て)カテゴリの有料ランキングをすべて見るのが日課となっているような気がします。あれって150位まで表示されていますが、見たことないものはすぐに感覚的に気づくんですよね。

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で、ある日初めて見つけたのがこの「東方幻霊夢」。スクショを見る限り、二次創作ながら原作寄りの弾幕STGという感じですね。ちょっと気になったので値段を見……あれ、そもそも有料で売っていいんだっけ?

もちろん二次創作であろうと、権利者の許可を得さえすれば(大抵はライセンス料などがつくが)売り始めてよいのですが、明らかに説明文に公認であるとかは書かれていません。東方についてはそこまで詳しくないので、この時はこのアプリが白か黒かということは判断がつきませんでしたけれども……

作者(が不許可であることを)公認

二次創作のガイドラインとかも調べようかと思っていたのですが、それ以前にファイナルアンサー出てました。この「東方幻霊夢」が実際どうなのかZUN氏に訊いた方がいて、その答え。

はいアウト。

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レビューでも同じようなことがさんざん突っ込まれています。

ちなみに、作者のWebサイトを閲覧しようとしたところ、実体のなさそうなドメインに飛ばされました。どちらにしろ黒に限りなく近い黒だということでしょう。

著作権の観点からもアウト

しかも、私はアプリの中身を見ていないため分かりかねますが、リリース直後はゲーム内で原曲がそのまま使用されていたり、ムービーが転用されていたりと、著作権の観点からもはっきりアウトだったようです。

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ただ、現時点ではどうやらそれらの直接的に問題のあるコンテンツは削除されたようです。

もちろん私は購入する気は無くなりました。というかむしろそれ以前に、作者の意向を尊重するためにも購入することは絶対してはいけないのです。

未だにこのアプリには高評価がよく付くので忠告しておきますが、ただ好きだから買うというのではいけない。この840円が本当にその権利者の懐に入るのかどうか考えながら買ったりしてます?

Pixelmonとかいうアプリ

これもまた怪しい…。

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見る限りでは、マイクラの世界でポケモンができるという感じでしょうか。

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あと、見る限りでは、スクショがまんまPC版のマイクラに見えるんですけど気のせいでしょうか

詐欺レベルの内容

というかその通りで、そもそもPixelmonはPC版マイクラのModとして配布されているものです。脱獄でもしない限りは、またはこの「Pixelmon」アプリの中に正式版マイクラの全てのデータとPixelmonのModを突っ込まない限りは、iOSで遊べるはずがないのです。

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“turn based battle system”(ターン制バトルシステム)や ”looking for a pixelmon center”(Pixelmonセンターを見つける) とかなんとか書いてありますが、全部嘘っぱちというわけですね。

じゃあ何ができるかと言うと…レビューによれば「ゾンビを撃つだけのゲーム」らしいです。うーん、このブログは実証がウリではあるのですが、さすがにこんなに何の希望もないということが分かっていながら実際に購入するなんていう勇気は沸きませんでした。

著作権でも問題がある

説明はいらないと思いますが、一応ここに出てくるモンスターたちは日本のとある会社が開発したものであり、またブロックのテクスチャやその表示方法などについてはMojangという会社が以下略。

また、いくつか同様の手口のアプリがありますが(いかにもマイクラのModを導入したかのようなスクショつき)、もう同じことなのでこれ以上は言うまい。

なんでこんなにAppStoreはザルなんだ

セキュリティに問題のあるAppが通過できることはほとんどありませんし、また性的なコンテンツにも相当厳しいことで知られるAppStore。しかし、著作権的に問題のあるアプリや、そもそも詐欺と言ってよいようなものまでありました。

なぜこんなアプリが出回ることができるのでしょうか。ま、前者の場合は、東方って二次創作が盛んなこともあり、まだ判断が難しい場合もあるのでしょうが……後者の場合明らかにポケモンじゃねえか!Modとして存在するのはまだしも、AppStoreによく存在できるなという感想を持ちます。

はっきり言って正確な答えは分かりません。ただ、あんな膨大な数のアプリの取り扱いを人間がやっている以上は、何か問題が出て当然ではあります。

第三者としてできることとは

で、あらゆるアプリをどうやったらAppStoreから取り除くことができるのかというと、こういう場合しか考えられません。

  • アプリの作者が取り下げる
  • 権利者が異議申し立てをする
  • その他何か大きな問題があり、Appleが削除することを判断した

つまり、我々が何か直接できることはないです。「東方幻霊夢」の件では、先ほど紹介したツイートから3か月が経過しており、異議申し立てはされていないとみて間違いないでしょう。「Pixelmon」の件についても、ポケモンの権利者やマイクラのMojangはいちいち目にかけるとも思えません。

とはいえ、間接的にできることは我々にもあります。

  • 購入しない
  • アプリの評価を下げる
  • レビューにアプリが何故評価に値しないかを書き込む

これらの行動によって少しでもランキングを下げることが、より権利者の意思を尊重することにつながりますし、また有害なコンテンツを少しでも隅に追いやることへの第一歩となります。

終わりに

当然AppStoreやってるのも人間ですから、絶対ということはなく、問題があるアプリでも権利者からの申し立てが来たことを確認することができなければ削除できない場合もあることでしょう。

ということで、今回紹介した場合は配信者側に問題があることは十分承知ですが、やはりユーザー側のモラルも試されているのではないでしょうか。

自分が好きだからと言って購入してはいけないとか、または詐欺まがいのコンテンツは他の人の目から少しでも遠ざけることができるように評価を下げるとか。直接的ではないにしろ、できる行動はいろいろあるということでした。という教訓。

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