診断系のサイトがとても好きな凪サです。あまり意味がないとわかっていても、ついついやってしまうんですよね。そのうちには、あの有名な知能指数を示す「IQ」を測るものも混じっていることもあります。
ただ、IQテストにだけは納得がいかないというか、「これって本当なの?」と疑問を感じます。正確さがよく分からないんですよね。もちろん楽しむためだけならよいのですが、実際のところ、どうなっているのでしょうか。
当初の筆者の知識
実際にその疑惑のテストの結果について書きたいのですが、なぜおかしいと思ったのかということを説明するために、それをやる前の私のIQに関する知識を書いておきます。
- IQは知能指数。高いほど頭がいい
- 知識は関係なく、論理的な考え方ができるかどうかが問題?
- だいたい平均は100くらい
- 130とか超えてくるのは、人口の2%くらいしか存在しないらしい。このことから、IQと人数は正規分布になる、つまりIQは偏差値みたいなものだと予想できる
「偏差値みたいなもの」っていうのはつまり、単なる「得点」ではなくて、他の人たちとどれだけ離れているかが分かる数値という意味です。
ネット上のIQテストをやってみよう
というわけで、以上の知識を踏まえ、疑問を感じたテストをやってみたいと思います。
→IQ測定2.0
うーん、一瞬見ただけで分かる人と、しばらく考えて法則が見える人でほとんどを占めそう。
数列が多い。この問題も知識の差が出てしまうような気がするのだがいいのだろうか(わかる人にはわかる)。
こういう図形問題こそ、知識レベルに関係なく平等という気がする(ヒント:横の列をよく見てみましょう)。
こんな感じの問題を20題やり、結果発表と行きますが。
疑惑の判定

これはまさか、接待用だったか?!知識にも書きましたが、だいたい平均は100くらいであり、130以下が全人口の98%となるはずなのに、それらの差の2倍ほどにもなる155というのはおかしいでしょう。
それとも、私の頭が宇宙人か何かに操作されて、能力を解放してしまったのではないでしょうか。そうであれば国家の存亡にかかわるので、さっさと原因解明といきたいところ。
そもそもIQってなんだ?
さっきのは上司に勧めてみて結果をほめちぎる的な用途には使えるかもしれませんが、純粋な用途には不向きなのかもしれません。ただ、私の知識が間違っていたら仕方がないので、IQについてちゃんと調べてみましょう。
一般的に知能指数・IQと呼び習わすものには、(中略)2種類がある。
2種類あるのか。どういう違いがあるんでしょうね。
- 生活年齢と精神年齢の比を基準とした「従来の知能指数 (IQ)」
- 同年齢集団内での位置を基準とした標準得点としての「偏差知能指数(Deviation IQ, DIQ, 偏差IQ、偏差値知能指数)」
って、Wikipediaが言っています。なるほどつまり、どちらについて言っているにしろ、必ず年齢が関係するってわけですね。
あれ、それっておかしくないか。さっきのテストは、年齢は全く聞いてこなかったじゃないか。これを解決するには、こう考えるしかないと思います。

年齢が関係ないということは、今まで考えられてきた2種類のIQとは意味が違うものということになります。この時点で、本来の意味での「IQ」は、全く測れていないということになってしまいます。
ただ、「第三のIQ」として、「あらゆる年齢の人間を含む集団内での位置を基準とした標準得点としてのIQ」というものを考えれば、上でやったようなテストも(お遊び程度ですが)意味があるということになります。これなら一応、IQテストとしての意味がないというひとつの疑惑が晴れたわけです。
どういう問題がIQテストとして相応しいのか
しかしもうひとつ引っかかる点としては、知識があれば簡単に解けるが、無ければ難しそうな問題がありましたよね。

これがフィボナッチ数列だと「知識」として知っていれば、実際は帰納的に解けない人でも正解してしまうじゃないですか(たぶん私も知識がなければ解けないと思う)。
ということは、「知識を使える問題」はIQテストとして相応しくないのではないか、という仮定ができます。
問題の内容としてどういうのが適するのかを直接Wikipediaさんに聞こうと思ったのですが、あいにく載っていない。唯一、IQテストの例としてこんなページへのリンクがありました。

中を開けてみれば、このような、図の空所に当てはまる図を6種類から選ぶという形式が35問。全て経験に基づく知識は必要ないですね。最初のものより、こちらのほうがよりIQテストの本来の意味によっているような気もするのですが、どうでしょうか。
まとめ
結局、IQテストの性質自体が一定の年齢層が集まる集団で行うためのものであって、ネット上でやるには適さない題材だということが分かりました。
もちろんこういう論理問題は好きなので、また新しいものができたらやりたいとは思いますが、その数値に一喜一憂するほど信憑性のあるものではないのかもしれませんね。
ネットのIQテストは、15才以上を対象としたものなので年齢の指定がないのだと思います。
15才以上は知識はともかく、成長しないものとして扱うようです。
病院などで受けるテストでは、かなりの数の試験項目があります。
試験項目毎にIQが算出され、そこから平均IQが求められますが、全部を足して割るわけではないようです。
項目の中には、知識、記憶力、暗算、図形等があり、数列などではなぜそう考えたのかも聞かれます。
記憶力も目で見たものを記憶する力
耳で聞いたことを記憶する力
等細かく検査されます。
何枚かの絵を渡され、時系列順に並べた上で、ストーリーを説明するような試験もあります。
ネットのIQテストは検査される範囲が限定的なので、偶々その範囲については他人より優れているということもあり得ます。
最も、私自身ネットのIQテストは正確なのか怪しいと思っていますが。
昨日、時間があったので、複数のオンラインIQテストをやってみました。
凪サさんが貼っていらっしゃる画像と同じものを見たので(結果の画面)、これもやったはずです。
しかも、同じスコア(155点)。
IQテストの信憑性が気になって、このサイトにきました。
実は、3種のテストを試した結果、最低が96、次が140、最高が155点でした。
英語で解いたものは、質問を理解するのに時間がかかったり、アナグラムが解けないなどもありました。
図形のものは、何度か試すと解き方のパターンを学習してしまうと思いました。
時間内に解く、というものなので、塾考して導き出す質問はないというところも気になりました。
オンラインのIQテストは、知性を図るものではないと思いました。
はじめに載っているものと同じIQテスト後にこのページに来たのですが、そのページではIQが214と出たのでほぼ間違いなく正しく測ることはできていないでしょう。(私がそんな化け物じみたIQがあるとは思えないので)
僕これやってIQ81でした
普及してるIQテストは、図形などのパターン認識力がどれだけあるか?を偏差値で相対的に出したものが多いかなという印象ですね!
これらを満たすテストでは、https://iamx.fans/ja/iq/ が個人的に良かったです。
IQも数ある知性の一つでしかないですが汗