iOS9について、今まで否定的な立場から書くようにしてきたんですが、それは必ずしも嫌いだからというわけではありません。
iOSデバイスの使用目的によって、おすすめできる場合とそうでもない場合とがあるからです。具体的には…
- ゲーマーにはおすすめできない(この記事を参照)
- 仕事にどうしても必須なアプリがある人はしてはいけない
- ネットサーフィン、SNS、簡単な文書を書くなど、OS標準の機能がほとんどのライトな使い方であればおすすめ
というのが私の意見です。それで今回は、ほとんど今まで書いてないおすすめできるポイントについて書いていきます。細かい配慮の積み重ねみたいな印象を受けて、その点は好感が持てますね。
目次
複数のアプリ間での動作の向上
さっき操作していたアプリに戻れる
例えばこれはフィクションの話なのですが、こんな素晴らしいアカウントをあなたが発見したとします。しかしWeb版のTwitterは不安定だし、Twitterのアプリで開きたいですよね?

でも今までであれば、Twitterを開くことによっていちいちSafariが閉じられるので、ちょっと他のアプリに寄り道しよう、なんてことはストレスがありました。しかし、iOS9ならば…

この通り、開いた先のアプリに左上に、元のアプリに戻るボタンが表示されるのです!これで、こちらでちょっと操作したらすぐ戻る、なんてことが可能です。
ただし、特にゲームなどのアプリの場合は対応していないこともあります。すべての場合で表示されるわけではないので注意しましょう。
Slide Over(スライドオーバー)
前のもそうですが、これも複数のアプリを組み合わせて効果的に使用できる機能です。ただしiPad Pro、iPad Air、iPad mini 2 以降だけの対応で、特にiPhoneの場合はどれも使えないのでご注意を。
例えば、このブログをTwitterで共有したいとしましょう。あなたもそろそろしたくなっているはずですので解説します。
で、このブログにTwitterのボタンが置いてあるからそれ押せばいいという話は置いておいて、Twitterのアプリからツイートするとすれば、今まではホーム画面に戻ってTwitterのアプリを開かなきゃいけなかったわけです。
それだと、その操作をしてる間に、何書きゃいいのか忘れたりしません?そこでiOS9からは、画面右端から左にスワイプしてみましょう。

おおっと、Twitterではなく画像が表示されちゃいました。あらかわいい……じゃなくて。Slide Overは前開いたアプリの状態を保存してくれるので、前開いてたのが表示されたということですね。

今回はTwitterを開きたいので、アプリを変えなきゃいけません。この場合、上から下にスワイプします。

アプリ一覧が出るので、好きなものをタップします。なお、この右に表示させる側のアプリはこの機能に対応していなければならず、なんでもいいわけではないです。

左に元々見ていた記事が表示されたままTwitterが操作できるので、記事の内容を見ながら書くといった操作が可能です。いろいろ応用が利くんじゃないでしょうか。あなたなりの使い方を見つけてみてくださいね。

Split View(スプリットビュー)
スライドオーバーの強化版がSplit View。これは、2つのアプリを同じ画面に表示するどころか、2つ同時に操作することすら可能です(もちろん両方のアプリがSplit Viewに対応している必要があります)。
詳しく解説はしません。何故って、これは使える端末が新しい機種だけだからです。面白そうなのに残念。
バグの修正
キーボードがしばらく固まる問題がなくなった
キーボードを非常に早く打つと、しばらく固まってしまう場合(いわゆるプチフリ)がよくありました。この記事によるとiCloud Driveを無効化せよとのことですが、私は別にそんなの使ってなかったので、手も足も出ない状態でした。
それが、iOS9にしてから一度もありません。このブログの下書きを丸々一本、3000文字くらい書いても再現されませんでした。ということは、修正されたんじゃないでしょうか。

あれ10秒くらい止まってしまってイライラしていたので、非常に快適になりました。
えーそれで普通じゃんとか思われた方はちょっと甘い。OSはどこかしらは必ずフリーズするものと心得ましょう。うん、どこかまた知らんところでフリーズするようになってるのかもしれないってことだけどね…。
ユーザー辞書が使えない問題がなくなった

ユーザー辞書が全く使えず、また設定で開こうとしても30秒はフリーズし、そして“フリーズ”したくせに端末はやたらホットになり、やっとこさ表示されても中身の編集も30秒ずつかかり満足にできない……という問題。
一度30秒ずつ地道に削除し、やっと軽くなったと思ったのですが、どうやらiCloudが本質的な原因らしく、しばらくしてまた全て戻されたときには本当にiPhoneぶん投げてしまいました。マジです。
それでも液晶は割れない、そうiPhoneならね。いや、一抹の理性によって布団に投げたからだけど。
私はiOS7の中盤あたりで突然出くわし、iOS8になってからも修正されないのでいろいろ試すも全く歯が立たず、完全に諦めていました。
それが、なんと。まあ、少なくとも私の場合はですけど、iOS9ではサラッと開けるようになったじゃないですか!日本語入力はややこしいので難しかったんですよね、たぶん。今なら許せる。これでキーボード周りの問題は大方解決って感じでしょうか。本当に良かった。

また発生したら、今度はリンゴでも握りつぶしてやろうかと思います。その時のために握力鍛えとかないといけないですけど。
終わりに
というわけで、アプリ間の連携がスムーズにいくようになりましたし、それらの入力をする際のキーボードのバグも改善され、(ゲームとかではなく)OSの標準的な機能をメインに使うという、ライトな用途に非常に適したOSになったことが分かりました。
アップデートするか否かのご参考になれば幸いです。
