Duet DisplayというiOS向けのアプリがセール中(執筆現在)で、半額近くに値下げされていました。
このアプリはiOS端末をMacやWindows PCのサブディスプレイとして使えるようにするというもので、PC側に専用のドライバをインストールしてLightningケーブルで接続するだけで、PCの画面を2倍にできるという優れもの。私は用途よりまず興味が先行し即購入、なかなか便利に使えていた……のですが。
あることをきっかけに、八方塞がりとなって使えなくなってしまいました。私はもう諦めてしまいましたが、同じ状況の方の助けになればと思い、書き残します。
目次
上手く使えていたころの状況
準備

一応数時間は使うことができていました。使うための準備は簡単で、まずiOS端末にDuetを購入してインストールしたら、PCにDuetのドライバを公式サイトからダウンロード。

Duetのドライバをインストールします。これも特に難しい操作はありません。
そうして両方にインストールすれば準備完了。両方のDuetを起動して、PCとiOS端末をLightningケーブルで接続すればよいだけ。特別な機材などは何もいらないし、私はいつもサブディスプレイが必要というわけではないので、この方式は非常に重宝すると思っていました。
使用感
そろそろレビューでも書こうかと思っていた矢先使えなくなってしまったので画像はありませんが、使用感は悪くはありませんでした。フレームレートや解像度などを変更することによってサブディスプレイに送信するデータ量を加減することができるのですが、30FPS、解像度1024×768といった最低の設定でもそこそこ綺麗に見えますし、遅延はありません。
例えばYouTubeの動画をサブディスプレイに表示させた場合でも、ごくまれに音声の引っ掛かりがある程度で、実用には堪えうるもの……だったと思います。
使えなくなった事件
ブルースクリーンで落ちる
さて、本題に入りましょう。
操作感をいろいろ試して一旦落ち着いてきたので、Duetのいろいろな活用法を考えていました。そこであるゲームをサブディスプレイに持ってきて遊ぶということを思いつきました。
実はサブディスプレイ側のiOS端末はタップやスワイプを受け付けているので、そちらに持ってきたウィンドウをサブディスプレイ単体で操作するということも可能なのです。

ということでゲームを起動したところ、一昔前なら素っ気ないブルースクリーンになるようなエラーが発生し、強制的にWindowsが再起動。Duetと、このゲームの相性が悪かったというのは言うまでもありません。DirectXで全画面表示するゲームだったのが悪かったのでしょうか。
いずれにしろ致命的エラーということで、かなり不安に。
ゲーム自体が動かない
で、再起動したのですが、この時点ではまだDuetを使い続けることはできました。再起動直後に、特に何も操作をしていないのにサブディスプレイが復活し、先ほどのは何か一時的なエラーか何かだと思ったのですが……
一旦サブディスプレイを取り除き、もう一度先ほどのゲームを起動したところ、やはりブルースクリーン→再起動という結果に。
これはもうDuetのドライバが存在すること自体が悪いと考えるほかなくなったので、この再起動が完了した後、一度アンインストールしてみました。するとゲームのほうは問題なく動くようになりました。
ドライバが起動できない
気を取り直してドライバをインストールし直すことにします。もう先ほどのゲームを触ることは諦め、最初から無難な操作だけ行おうと決めたのですが……
インストール後、ドライバを起動することができません。一瞬砂時計が出たきり、何のプロセスも開始されません。もしかしてもう1ステップ何か必要なのではないかと考え、下記の情報を得ました。
Kairos Displayがアンインストールできない
ある情報によると、ドライバをクリーンにアンインストールするためには、ドライバ(コントロールパネルのアンインストールでは「Duet Display」と表示)をアンインストールした状態で「Kairos Display」というプログラム(KairosはDuet Displayの開発元の名称)をさらにアンインストールしなければいけないとのこと。
なるほど、これで先ほど中途半端にアンインストールなどしたから起動できなくなったのだなと思い、その「Kairos Display」まで遡ってアンインストールすることにしたのですが。
何故かアンインストールできない。何か重要なレジストリの情報が失われているようです。ここで3時間以上いろいろな情報を見て何とかアンインストールできないか試してみたのですが、結局どうしようもなく完全に諦めました。あーもう。
怪しい部分
ブルースクリーン時
色々可能性を考えたのですが、ブルースクリーン後に何らかの修復を行っている可能性を疑っています。
つまりDuet DisplayとOSとの兼ね合いで重大な問題が起きたため、OS側を守るためにDuet Displayに関する何らかの重要な情報が削除されてしまった結果、今回のようにアンインストールできないと言う結果を招いたのではないでしょうか。
何故2段階でアンインストールしなければいけないのか
もっと表面的に考えると、「Kairos Display」がアンインストールできなくて困っているわけですから、2段階でアンインストールしなければならないという構造自体が必要だったのかということが疑問です。
(繰り返しますが、「Duet Display」をアンインストールした状態でないと「Kairos Display」をアンインストールする選択肢は出現しません。なぜこの2つがDuetの動作に必要なのか、なかなか謎な部分です。)
そして、使えないプログラムを1つ残してしまったということにもなります。OS自体をクリーンインストールしたいとすら思ってしまいました。
その後
3時間も無駄にしてしまったことになります。この先数時間かけて直ったとしても、また全く同じ問題が起こって面倒なことになる可能性もありますし、そもそもその数時間分を取り戻せるくらいサブディスプレイで作業を効率化できるか疑問に思ってしまいました。
というわけで、AppStoreに問い合わせて返金してもらいました。自分に過失があるように思えないですし、全く使えないものになってしまったため、払いっぱなしにしている道理はないと思ったためです。
最初のほうは上手く動作しており、そこそこ便利さも感じていたので、自慢できるガジェットをみすみす逃した感じがして非常にもったいない気持ちなのですが……無くて元々と思って忘れます。
終わりに
このアプリ自体が便利であるということ自体は認めますが、まったく機能しなくなるという可能性があります。ご自分で何らかの対処ができるくらいでないと、本記事に書いたような状況に陥ったときに頭を抱えることになるため、あまりおすすめできません。
Windows10以外ではわかりませんが、やはりMacと接続するのが一番安定しているのかもしれません。Windowsならば、素直に普通のサブディスプレイを検討したほうがいいのでしょうか。いや、手軽でないのであれば私には必要ないか。
windows10にアップデートしてから使えなくなってしまっていました。
今回、アップデートがあったのでものは試しといれてみたら、動きました!
烏丸さまの環境でも同じだといいのですが^^
今日半額セールだったので一応情報を調べると不具合情報ばかり。
このブログを見て買うのをやめようと思います