Windows10がリリースされてから半年以上が経過し、それは同時にEdgeも誕生から半年の節目を迎えたということになります。
この半年間、Windows10のアップデートに伴ってEdgeも強化されてきたはずです。改めて全ブラウザに対するシェアや使用感などを考慮に入れながら、Edgeは果たして使えるブラウザなのかどうかを検証してみます。
目次
シェアは減少の一途
まずは、Edgeの現状について見てみましょう。最初に、このブログへのブラウザごとのアクセス数をご覧ください。
ブラウザ名 | % |
---|---|
Safari | 60.48 |
Chrome | 23.73 |
Android Browser | 7.45 |
Internet Explorer | 4.88 |
Firefox | 1.48 |
Nintendo Browser | 0.54 |
Playstation Vita Browser | 0.48 |
Edge | 0.40 |
Opera | 0.25 |
なんとゲーム機に搭載されたブラウザにすら負けている。
こういう結果になったのは、このブログの読者層がうまく決定されているからこそかもしれません。iOSゲームに関する記事は(PCを離れ、スマホやゲーム機でネットを見るような)若年層に受け、そしてソフトウェア技術に関する記事を書いていることから、Chromeを使用したがる層もまた増えるということです。
それにしたって、Edgeがシェア0.40%はさすがに低すぎるのではないでしょうか。だってEdgeは
- 「世界最高シェア」のOSシリーズの
- 「最終バージョン」の
- 「標準ブラウザ」
じゃないですか。これだけの修飾がついていて1%未満とは、驚きを隠せないのですが。
このブログだけで語っても一般論にするには足りないので、こちらの記事からも数字を引用してみると、昨年12月時点でEdgeのシェアは2.25%で、その前月より0.56%も落としています。
また、Windows10は、OSのシェアでは既に10%程度であり、またEdgeは他のOSでは使えないということから、単純にWindows10ユーザーでEdgeを使っているのは4.0%しかいないという結果が導かれます。
Edgeリリースから1か月後の昨年8月には、こういう記事を書きました。
Microsoft Edge がシェアを獲得できないのはなぜなのか
この記事によると、昨年8月時点では
- Edgeのシェア – 0.85%
- Windows10ユーザーでEdgeを使用 – 2割くらい
という感じなので、これは明らかに一時的な目新しさから使っていたのだと判断するほかありません。今は、Windows10のシェアが上昇することですらEdgeのシェア低下がカバーできていないのです。
実際の仕様や動作などがどうであれ、画期的な打開策でもない限りはこのまま忘れ去られてしまうでしょう。
使用感
シェアが悪くても、口コミの悪さなどが原因であれば勿体ないので、とにかく使用感がどのようであるか検証してみましょう。Edgeは13.xを使用し、主な比較対象としては、私がメインで使用しているGoogle Chrome(48.x)を用います。
速度は問題なし
私の感覚のうえですが、ページ読み込みの速度はChromeと比べても気にならないレベルです。

ブラウザの速度を検証するこちらのサービスでも、この記事の執筆時にはEdge(13.x)が596点、Chrome(48.x)が592点(高い点数のほうが速い)と、さほどの違いは感じられません。
Edgeは、「Calculate」スコア(主にJavascriptの実行の速さ)がChromeのより数十%高く、Javascriptを多用しているサイトであればスムーズさを感じられるかもしれません。
ブラウザゲームはJavascriptを使ったものが多いため、それらをプレイする方ならばEdgeを一度試してみることをおすすめします。が、「Render」スコア(描画の速さ)がChromeの2/3ほどしかなく、画像を多用したゲームでも結果的にEdgeのほうが速いのかというと微妙です。
HTML5サポートは向上を続けている
次に、HTML5の仕様をどれだけ多くサポートできているか、HTML5testを使用して確認します。よくご存じない方は、「得点が高いほど、多くのWebサイトを正しく表示できる」と考えて差し支えないと思います。
まずは、リリースから1か月後ほどにあたる2015年8月25日のスコアを見てみます。

こちらの記事によると、Edgeのスコアは 397点(555点満点)でした。
特に「forms」カテゴリ(つまり、入力フォームを正しく表示できるかどうか)でスコアを大きく落としてしまっていたようで、一部のWebサービスでは開発者が意図した通りの動作をすることができなかった可能性があります。
続いて、2016年の2月8日現在のスコア。

56点を伸ばして453点まで向上しています。特に「forms」カテゴリのサポートが充実しました。
現在は一部の音声ファイル(Oggなど)を再生することができないなどアクセシビリティに欠ける面はありながらも、実用的には問題ないレベルではあると考えられますし、何より継続的なアップデートによりさらにサポートが進むという期待感もあります。

しかしながらChromeは、Edgeより大幅に高い521点(555点満点)を叩き出しました。
もちろんすべてのサイトがHTML5の定義に厳格に従って書かれているわけではないので、高いスコアを持っていても「実用上で」良いとは一概には言えません。そういう意味で、この観点からの比較については参考程度にとどめておきます。
ただし、Edgeにできることは大抵Chromeでもできるということになるため、Edgeをあえて選ぶ決め手があるかと言われればそうでもありません。
拡張機能(アドオン)の提供開始が遅すぎ
拡張機能(Internet Explorerでは「アドオン」)は、ブラウザにサードパーティを含む様々な開発者が機能を追加できるようになるもので、例えば「セキュリティソフトがリンク先が安全かどうかを判定してくれる」というような拡張機能は使ったことがある人が多いかと思います。
もちろんその他にもブラウジングを便利にするような機能はたくさん提供されており、これを使うことによって自分の好みの機能だけをカスタマイズすることができるというのがInternet Explorer、およびChromeユーザーにおける共通認識でした。

そういう今さら必須な機能なのですが、Edgeではまだ提供されておらず、提供開始予定は今夏だそうです。まさかのリリースから1年後くらいということになります。
これは、よくよく考えてみれば異常です。なぜなら、ここで「Microsoftが想定するであろう理想のユーザー像(つまり延々とMS製品だけを使い続けてくれるユーザー)」を考えて順に追っていくと、
- ~2015/7:Windows8.1は使いやすくてとても優れたOSだ!
- 2015/7:Windows10がリリースされた!すぐにアップデートしよう!
- 2015/7:これからは新しい革新的なブラウザ、Edgeを使おう!拡張機能はなくなっちゃったけど今はガマンしよう!
- 2016年夏:やっと拡張機能が提供されたけどまだ種類が少ないな!でもガマンしよう!
……となり、どう考えても狂気じみてます。「Microsoftが想定するであろう理想のユーザー像」は、どうやら「拡張機能を一度取り上げられたにもかかわらず、1年の間忠実に待っていられるユーザー」を指すようです。
これじゃIEからEdgeに乗り換えるユーザーも少ないわけです。OSの転換(しかも「最後の」という修飾つきの)というブラウザのシェアを大きく乱すための一大契機を迎えたにもかかわらず、それを活かすための器を持たせてもらえなかったEdge……哀れ。
既定の検索エンジンを変更する手順が不自由すぎる
Edgeにデフォルトで設定されている検索エンジンは、もちろんMicrosoftが直々に提供する「Bing」です。

あまりこだわりがない方はそれでいいのですが、GoogleやYahoo!に変えたいと思う人も多いのではないでしょうか。一応変更することはできますが、かなり不親切な仕様になっています。
GoogleやYahoo!に設定する場合
まず、GoogleやYahoo!に一度アクセスして、なんでもよいので検索を行っておく必要があります。こうすることで、Edgeがそれらの検索エンジンを自動的に検出します。

ただし、検索結果の表示にSSL接続を使用していない(つまり、検索結果のアドレスの最初が「https://」にならない)検索エンジンは設定できないようになっています。
セキュリティ上の問題かと思われますが、これでは完全に自由に検索エンジンを選ぶことができません。Yahoo!についてはごく最近にSSL接続に対応したばかりであるので、Edgeの既定の検索エンジンとして設定できない時期が存在しました。
一度アクセスすれば、あとは右上の「…」から「設定」をクリックし、下までスクロールして「詳細設定を表示」をクリックしたら、「アドレスバーでの検索時に使う検索プロバイダー:」オプションの「設定」をクリックし、好きな検索エンジンを選択して「既定に設定」をクリックすることで設定が完了します。
ただし、ここでアクセスしたはずの検索エンジンが表示されないのならば、先ほど説明したようにとにかくその検索エンジンはEdgeに信用されていないということになるので、設定することができません。どうしてもその検索エンジンを使いたい場合は、やはり他のブラウザを使うほかありません。
Chromeで既定の検索エンジンを変更する場合
ちなみにChromeの場合は、当然のことながら既定の検索エンジンはGoogleですし、Yahoo!とBingならば特別なことをしなくても設定画面のプルダウンメニューから選択することができます。懐が広い。

他の検索エンジンを追加したい場合でも、特に制限はありません。上の画像にある「検索エンジンの管理…」をクリック。

訪問したことがあるサイトの中で検索機能があるものすべてを閲覧表示し、そこから検索エンジンを変更することができます。例えば、このブログにある検索ボックスを使ったことがあれば、このブログをアクセスバーから即座に検索することすらできるようになります。
極端な話になりますが、「好きな芸能人を追っかけるためのPC」とかを持っていたとすれば、Chromeにその芸能人のブログの検索機能を既定の検索として設定してやればいいわけなのです。
コンテキストメニューが少なすぎ
右クリックで表示されるメニューが少なすぎます。Chromeでは、画像やリンクなどが何もないところで右クリックしても「進む」「戻る」「再読み込み」など、左上のボタンで行える操作が可能です。

それに対してEdgeでは機能を重複させたがらないようで、たったこれだけしか表示されません。IEでは翻訳、エクスポートなどごたごたと多くの機能がついていましたが、それでもむしろ「右クリックすれば何かできるはずだ」と思えたのではないでしょうか。
もっと言うなら開発者向け機能である「ソースの表示」や「要素の検査」も一般向けには必要ないので、こちらのほうを優先的に削る(開発者向け機能は設定でオンにする)ほうがよい気がします。
お気に入りが使いにくい

IEでは、お気に入りが画面の左に固定して表示されるようにすることができました。

Edgeでは右に固定させることができますが、IEと違って幅を変えることはできませんし、しかも1項目ごとがやけに大きいので、多くのサイトを1画面だけで表示することができません。
IEからお気に入りをインポートできるようにもなっていますが、IEの仕様に合わせてお気に入りのフォルダを構成していた人は、インポートした途端にあふれかえる項目に当惑するかもしれません。
一応他のブラウザと同様に、アドレスバーの下に横方向に伸びる「お気に入りバー」を表示させる設定もありますが、こちらも操作性に難あり。

Chromeの場合は、フォルダでまとめられている部分をクリックしてから左右にカーソルを動かす(ドラッグではない)だけでいろいろなフォルダの中身を一度に確認することができますが、Edgeの場合は、一度フォルダを開いたら別の場所をクリックして閉じ、また別のフォルダをクリックし……と無駄なクリックがいくつも必要になります。イライラします。
しかも一度フォルダに入れた項目は、なぜかドラッグして別の場所に持っていくことができない。もしかしたら方法があるのかもしれないですが、誰にでも使用させたいはずのブラウザというソフトウェアの操作が直感的にわからないだけで大問題。

しかも、上の検証をした翌日もう一度開いてみると、なぜかフォルダの内容がすべて消えていました(フォルダに分類されていなかったものは消えていないにもかかわらず)。もう突っ込む気力もない。
「新しいタブ」機能が使いにくい

新しいタブを作成すると、なぜか元あった場所からアドレスバーが消え、下に移動してきます。
特別なページだからといって、なぜアドレスバーの位置をわざわざ変更するのか疑問。しかも下はニュースフィードを表示するためのスペースであるようなので、ここをなるべく広く取ろうとするのが当たり前ではないのでしょうか?

で、元のアドレスバーの位置をクリックすると、申し訳なさそうに上に移動してきます。上に戻せるんだったらアドレスバーだった位置を空白にしなくてもいいじゃないか。なぜわざわざヒントを取り上げるようなことをするのか。
で、もう一度新しいタブを作成するとまた下に降りてきます。マジなんなの…………
そもそも自信ないんじゃんか!
最後に、ここをクリックしてみましょう。

ここに「Internet Explorerで開く」というメニューがあります。信じられません。
これはつまり、IEとの互換性がないということを名言しているのです。だってEdgeで完結するように作られていれば、IEは完全にお役御免となるはずじゃないですか。Edgeの低機能っぷりを認めているのだろうか……
それでもEdgeの出る幕はあるのか
とはいえ、Edgeはアンインストールすることが正規の方法ではできません。となれば、何か些細なことでも役に立たせるような使い方をしなければ損というものです。
無い知恵とすでに削ぎ取られたやる気を振り絞って考えてみました。
PDFビューワーとして
PDFファイルの読み込みがそれなりに早い。ローカルのPDFに関連付けておけば、そこそこ使えそうではあります。
クリーンなブラウザとして
ブラウザは、画像だのページだののキャッシュを作ってローカルに溜め込むことが多いので、使い慣れたブラウザで使い慣れたサイトを表示すると、稀におかしなことになる可能性があります。
このようなとき、「新品のブラウザ」ならばサイトそのものが正常に動作するのかどうか確かめることができますので、そのためにEdgeを使わずに残しておくという手もあります。
使い慣れたサイトが突然変な動作をするようになったら、Edgeで閲覧してみてください。もしこれでもなおサイトが機能しないようであれば、それはサイト自体が壊れているのだということになるので、サイトの運営元に問い合わせるなど柔軟な対応ができるようになることでしょう。
でも最善は
Chromeのインストーラーにたどり着くためのブラウザ。
終わりに
Edgeは、機能の取捨選択が非常に下手で、必要な機能を削りすぎです。速度やHTML5サポートなどの技術面はそれなりに良くはなっており、IEから脱却しようという意思は感じ取れるものの、インターフェースも変えすぎて非常に使いづらい。これではIEから乗り換えるユーザーが増えるはずがありません。
また、Windows10の提供開始やシェア増加などの波に完全に乗り切れておらず、データもそれを裏付けています。提供開始後半年時点での評価は、間違いなく「大コケ」でしょう。今後大々的に打ち出す契機があるかといえばそうでもないです。Windows10の最大の特徴である「定期的なアップデート」も、通常のパッチに毛が生えたようなものでインパクトがないのです。
シェアが増加しなければ、Webサイト側もそのブラウザに優先的に対応することはなくなり、結果としてさらに使いにくいブラウザとなっていくという悪循環が形成されます。何か脱却のための手だてでも考え付かない限りは、メインで活躍するブラウザとはなり得ません。
使い勝手悪すぎで馬鹿が作ったとしか言えない作りなのでシェアがないのは当然。
すべてが糞
OSにしても、windowというスマホにないアドバンテージを捨てるような馬鹿な真似をするほど大馬鹿
マイクロソフトには給料泥棒の無能が多いのか?と疑う。
ほんとインターフェイスについては、アスペルガー患ってるやつがつくってるのかと
スマホやPC等OS(作成者)のシェアは
1位がAndroid(GGL)
2位がiOS(APPL)
3位がWindows(MS)
4位がmacOS(APPL)
5位がChromeOS(GGL)
です。
使いやすさや機能性はChromeに劣る、速さはApple製品しか使えないがSafariに劣るという感じでメリットが少ないですから。唯一のメリットは変な広告が出ずっらいのでPrivate Windowで絵口動画見るときくらい。