みんなのA列車で行こうPC、3DS版との比較レビュー

都市開発鉄道シミュレーションゲーム・みんなのA列車で行こうPCを購入し一通りプレイしてみたので、以前にプレイした(このブログが始まるよりだいぶ前になりますが)3DS版と比較しながら全体的なことについてレビューしてみます。

なお、ここで言う「3DS版」とは無印のもの。neoという後発の製品ではnew3DSを使うことによってパフォーマンスが改善されるのですが、こちらとは比較しません。

UI

私は1366×768の普通のモニタ解像度のPCでプレイしていますが、公式で「ノートパソコンでも動く」と言われている通り、荒い部分や不都合などは感じません。

しかし、UIのテキストやボタンなどはどんな環境でもピクセルに対して絶対的な大きさであるようで、これが特に高解像度の環境下では厳しいようなのです。Steamのレビューによると、「2560×1440だと文章が見えないように書いてある約款レベル」と称されるほど……。

ただ、このゲームをプレイするときは一時的にモニターの解像度を設定で下げれば一応いいのでは?とも思いますが。グラフィックの画質も緻密なわけではないので、解像度を通常レベルに下げることには特にデメリットがないような気もします。

とはいえ、そういったところまで最適化するのもフルプライスのゲームとしては当然ですし、改善していただきたい部分であることには変わりはありませんけど。

ゲーム性

ゲーム性は変わらず面白いです。

3DS版から完成されていたものを特に大きな変更もなく移植したためですが、もともと複雑なゲームなので、パフォーマンスの向上に後押しされてさらにストレスなく楽しめるようになったかと思います(ただし前述のUIや後述の操作性などを除いた実装部分の話)。

例えば画面遷移がスムーズに行えるようになったため、ダイヤの設定も細かくしてみようという気持ちが生まれてきたり。私は今までクリアだけを目指しており、ダイヤの設定を厳密に行うことは少なかったのですが、できると楽しいですね。

ボリューム

ボリュームに関しては、3DS版での12シナリオ、3DS版でダウンロードコンテンツだった8シナリオに、新しい3つのシナリオを加えた合計23という結構やり応えのあるもの。3DS版で遊んだものもさすがに割と昔の記憶となったので、新しい気持ちで遊べるはず。

また、Steamの実績にも対応しており、普通のプレイではあまり達成しないようなものも結構あるので、すべて達成しようと思ったらさらに時間が必要。

もちろんコンストラクションも健在であり、これを活用してシナリオを作るなり、都市を再現するなりすれば無限に遊べるといっても過言ではないかも。シナリオコンテストがまた行われれば、さらにシナリオが配信されるかも?

というわけで、とにかく満足の大ボリュームだということです。

ただし、この手のゲームは主体的に楽しむことが重要であり、そういうものは人によっては飽きてしまうこともあるかもしれない(例えばMinecraftを永久に遊べる人もいればすぐに放り出す人もいる)ので、初めての方はどのようなゲームなのか情報収集したほうがいいとは思います。

パフォーマンス

3DS版と比べて格段に向上しました。もちろんハード自体の性能が比べるまでもないので当然なことかもしれませんが、これによって長い時間を放置することが簡単になったのが最大の評価点。

というのも、タイムスケールとして「超高速」が搭載されたからです。

これの動作速度はPCの動作速度に依存するとのことで、もしかしたら速度に上限が設けられていないのかもしれません。筆者の環境(2.16GHz)では1日につき0.8秒程度で過ぎていきますが、これはマップの表示領域を最も狭くしたときの値。

3DS版の10倍以上程度と、時間がとにかく素早く過ぎていくのでストレスがない反面、逆に必要な対策が遅れないか心配なほど。例えば取引価格の高騰・下落や資金の残高などがとんでもないことになってないかはしっかり気にしておかないとマズいです。

また、マップ回転が瞬時に可能になったり、セーブのためのデータ圧縮が一瞬で終わるようになったのもストレスフリー。赤羽さんがなんか「しばらくお待ちください」とか言っていますが、1秒未満で終了します。

操作性

操作性はマウスだとあまりよくない、というのが正直なところ。もともと3DS向けにタッチ操作前提でゲームが作られているということと、タッチ操作に慣れているということの両方の原因がありそうです。

マウスで操作していると、小さい(3DS版と全く同じ大きさ)ボタンをクリックするためには精度が求められ、何度もクリックを外すということがあります……。

ということで、ペンタブを使用することにしました。これなら特に問題はないですね。……それにしてもペンタブ、絵を練習しようと思って買ったのに結局ゲームばかりに使っているような。

フリーズする問題

大きな問題ですが、フリーズすることがあります

私の経験ですが、隣町との接続を行ったときやマップを回転させたときに起こってしまいました。確か今まで80時間ほどプレイ2~3回だったと思いますが、そのうち1回はセーブをサボっていて1時間程度飛んでしまったので痛手が……。

せっかくセーブが手軽にできるようになったので、こまめにしておくのが唯一の回避策かと。特に複雑なダイヤを組んでいるときとか、1編成ごとに1回セーブするくらいでも大げさではないかも。

まとめ

ゲーム自体の面白さは変わらず、パフォーマンスの向上によって細かなストレスから解放されたことによってさらに楽しめるようにパワーアップし、その点に関して言えばだれにでもお薦めしたい作品。

しかし「ノートパソコンで動く」というモットーが事実上「ノートパソコンに最適化」というようになってしまっているのか、高解像度のモニターに対して少々厳しい環境になってしまっており、「みんなの」A列車PCになるためにはまだ改善が必要なところも多いかと思います。

新正弦急行広報課~A列車で行こうPCとかのブログ~
みんなのA列車で行こうPCの攻略情報やクリア後のマップ紹介を扱うブログです。一部攻略情報はA列車で行こう3D・NEOでも使えるかもしれません。|新正弦急行広報課~A列車で行こうPCとかのブログ~

ちなみにこちら、このゲームに関する細かな考察やプレイ日記、その他小ネタなどを掲載されている数少ないブログなので、今後購入を考えている方もすでにプレイしている方も、鉄道が好きなだけという方も是非一度足を運んでみては。(宣伝)

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