Cytusがver9.0でDeemo楽曲など追加。Chapter Lの譜面は変更へ

先日Deemoがアップデートされましたが、Cytusも今日、バージョン9.0にアップデートされ、新チャプターが追加されました。新チャプターは、Deemoの楽曲を移植した Chapter D と、Iceの楽曲「L」の世界観を大幅に拡張した Chapter L の2つです。ただし、いずれも有料となります。

しかし、早くも重大な変更があります。開発サイドは、チャプターLの譜面がユーザーのレベルとのバランスを失っているとし、譜面を全面的に変更することを決定しました。

2016/01/22追記

この記事にて紹介した、Chapter Lに関するアップデートがされました。詳しくは以下の記事へ。

CytusがアップデートしChapter Lに新譜面追加、既存譜面は残ることに
昨日のDeemoに続きやはりCytusがアップデートされ、以前から言われていた通りChapter Lに易しい新譜面が追加されました。既存の譜面も残り、旧譜面に対して賛否どちらでも納得しやすい結果となったようです。 Chapter Lって? Ice氏の楽曲「L」をモチーフにした10曲からなるチャプターなのですが、これの譜面がリリース時に賛否両論ありました。 もちろん賛成意見は「面白い」の一言に尽きますが、反対意見として、「難しすぎる」とか「音ゲーっぽい配置じゃない」、「曲が長い」などいろいろ言われていました。 詳しくは以下の記事を参照してください。 というわけで、Chapter Lに関しては、次回のアップデートでなんとかするということがRayark社によって発表されていました。 もう少し難易度を下げた譜面を用意するというのが方針だったようですが、今まで数度、Chapter1~3に対して行ってきた譜面の改良においては、古い譜面が切り捨てられてきていたため、元の譜面を肯定する立場からは再び同じ対応がされるのではないかと不安がる声も聞かれていました。 さて、そのアップデートが今回行われたわけですが、どのような変更がなされたのか。 既存譜面は残したまま易しい譜面を追加 ということです。どちらの立場にも配慮した改善となり、良い結果ではないでしょうか。新しい譜面はEasyが7以上、Hardが9弱程度となっています。 で、どういう形で既存譜面を残したのかと言うと…… 新譜面 → 表 旧譜面 → 裏 という扱いになります。つまり、10曲全てが裏譜面を持つことになりました。となれば、旧譜面は「ある操作」をすることによって出現させることができるわけですが、どういう操作になるのかというと…… ※以下、裏の出し方を掲載 曲を選択してから絵が出た後の一瞬だけ、「L」の文字が出現します。この位置を覚えておいて、同じ場所をタップすれば裏譜面が出現する=旧譜面を遊ぶことができる、というわけです。 ……いや、あの………この「L」にはすごい見覚えがあるよ。うん。 使っても大丈夫なのかと思って調べてみたのですが、これは単にOld

Chapter D

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ともあれ、まずは新チャプターの情報から見ていきましょう。

CytusとDeemoの関係

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CytusとDeemoは、どちらも同じRayark社の作品です。

今までいくつか共通のコンテンツを更新しており、例えばDeemoの有料曲としてCytusの楽曲コレクションが配信されていたり、また細かい部分では、Deemoの登場人物がCytusのアートに写り込んでいたりするなど。

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しかし、DeemoにはCytusの曲が多く移植されているのとは逆に、CytusにはDeemoの曲はほとんど移植されてきませんでした。CytusがDeemoより先にリリースされたことを考えるとまだ自然ですが、それでも移植の声は多くありました。

その要望に応えたのがこのチャプターDです。バージョン9.0では、Deemoの中でも特に人気のある曲がCytusに移植されました。

価格

日本円で600円。他の有料チャプターと同じです。

収録曲

どうやら、Deemoリリース当時に収録されていた楽曲が多くを占めているようです。ちなみに、これによりCytusに参加したアーティストが2組増えたことになります。

Rabpit – Rainy Memory

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Yuk-cheung Chun feat. Misi Ke – Undo

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V.K – Hua Sui Yue

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Kevin Penkin feat. Michiyo Honda – I race the dawn

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V.K – Wings of Piano

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Mili – Utopiosphere

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Mili – Fable

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3R2 – Angelic Sphere

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NeLiME – Leviathan

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M2U Vocal by Guriri – Magnolia

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Chapter L

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収録曲やコンセプトの説明に加え、今回非常に重要な譜面変更についての情報もあります。

Lとは?

Iceの楽曲。今までは表曲と裏曲(譜面は2曲分ありますが曲がつながっている)の2曲により構成されていましたが、今回新チャプターにて、このLの世界観が大幅に拡張されたことになります。

そもそもCytusという言葉は設定上、「人間の感情を音楽として保存しておく場所」とされています。また、Lは「Lost」「Lonliness」など負の感情などの頭文字を表しています。すなわちLは、Cytusにとって重要な曲であります。

バージョン9.0の新チャプターLは、その部分を掘り下げたという意味があると見てよいでしょう。事実、以下のすべての曲のアートには人間が描かれており、これらがCytusに保存されるべき感情の持ち主であったということなのでしょう。

価格

日本円では1,200円と、他のチャプターの2倍の価格。それでも購入するべき場合としては、

  • L2赤のような曲が好きである
  • Iceのファンである
  • どうしても全曲埋めたい

のいずれかであると思いますが、さすがに価格は高めですし、開発サイドが現在譜面に問題があるとしている(詳しくは後述)ので、まずはしばらく待つべきだと思います

収録曲

それぞれのサブタイトルも示しました。全てLが頭文字として統一されています。

L1 : THE DEVASTATED

Lonliness(孤独)
102

L2 : ASCENSION TO THE UPPER

Liberation(解放)
103

L3 : ROAR, ON THE DESERTED LANDS

Leverage(効力・影響力)
104

L4 : THE UNREVEALED

Latent(見えない)
105

L5 : THE REVEALED

Lapse(間違い・時の経過・喪失・衰退)
106

L6 : VIZ AWAKENED

Lunatic(狂気じみた)
107

L7 : ALMIGHTY

Legion(軍隊・多数)
108

L8 : METEOR – FAREWELL

Lost(失う)
109

L9 : METRO – MOURN

Lament(哀悼する・悔やむ)

※上記8曲クリアで開放

L10 : IN MEMORY OF MANEO.

Largo(ゆったりした)※音楽用語

※L9 : METRO – MOURN クリアで開放

譜面変更について

さて、チャプターLは早くも譜面変更されることが決定してしまいました

なぜそんなことになってしまったのか。ここに開発サイドからの説明があります。

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開発チームおよびRayark CEOより、Facebookにて、この譜面変更に関して、このような見解がなされています。以下、本記事筆者による意訳を示します

開発チーム

Cytusのプレイヤー様へ:

チャプターLの譜面を、ゲーム体験を強化させるためにデザインしなおそうと思います。
最初の目標である、最高のゲーム体験をCytusで狙うということはこれまでいつも(行ってきましたし)、そしてこれからも続けるつもりです。
サポートに感謝いたします。

Cytus開発チーム

Rayark CEO

CytusはRayarkの最初のプロジェクトでした。我々は芸術的で実験的、そしてプレイヤーのためのゲームの最高の形を追い求めてきたし、プレイヤーのフィードバックに寄り添ってきました。我々はあなたが隠し要素(訳注:裏楽曲などと思われる)を発見したり、またはバグが発生して腹を立てたりしたとしても、Cytusに磨きをかけることにやる気を感じていました。

見る限りでは、我々のチャプターLでの試みは、どうもプレイヤーの期待から外れてしまったようです。激しいデザインの譜面は、我々の実験とプレイ性の間のバランスを崩してしまいました。我々は即座にこの指摘をしてくださった方々に感謝しなければならず、またCytusに誰もが後悔を残さないように、期待されているゲーム体験の補償について責任を取るでしょう。

Ming-Yang Yu, Rayark CEO

まとめると、やはりプレイヤーのスキル向上に合わせようとしたが、行き過ぎてしまったということらしいです。また、後悔がないように今後も内容を向上させるとのこと。

つまり、難易度をもう少し下げることが検討されていると読み取ることができます。ただしその際、譜面は置き換えになるのか追加になるのかは不明(上の投稿では「redesign」の言葉のみ使用)です。

ただし、難易度や長さの感じ方には個人差がありますから、この対応は必ずしも良いとはいえません。私はチャプターLのハードが非常に難しく、正直変更に助けられたとすら感じましたが、もちろんそうでもない人もいますし、難しかろうと楽しさを感じられる人もいるはずで、様々なのです。

一度譜面として出してしまって、それに賛否両論ある以上、ただ引っ込めるだけでいいのでしょうか。4年弱という長めの歳月をかけ、様々なユーザーを集めてきたCytusとしては、その対応方法を十分把握しておくべきだったのではないでしょうか。

あと1つ不可解なのが、いくら反対意見が多かったとしても、さすがにリリース初日で譜面変更という大きな転換を決定するのは早すぎやしないか、ということ。何か内部的な事情でもあるのでしょうか。

終わりに

やはり音ゲーが有名になるということは、それだけ多くのプレイヤーのレベルに対応しなければならず、必然的に難易度が非常に高い譜面をリリースしなければならなくなりますが、そのバランス感覚はユーザーの多様化に合わせて非常に難しくなっているでしょう。次回のアップデートを期待します。

さて、Cytusもほぼ完成形に近づいてきたというような感じがします。ただし、Deemoとは違い、エンディングを迎えてもストーリーの総合的な解釈については未だに語られていません。これは個人での解釈となるのか、それとも公式な見解が存在するのでしょうか?

今後のアップデートはあるのでしょうか。現在ではどちらのゲームもストーリー上完結しているため、今後どのような更新がされていくかということは未知数であります。ただし、ここ3~4回分のアップデートに言えることですが、どうやらDeemoがアップデートされたら1~数週間でCytusも更新されるというのがセオリーではあるようです。それとも随分前に発表された某新プロジェクトが今後進展するのでしょうか。

Rayark社全体の今後の動向が気になります。

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